ORCメタルシングルクラッチ御下がりをもらう ― ORC-309D-TT1213A-SE
2024-03-08


少々前のことです。スーパーチャージャー装着のSUBARU BRZ(ZC6)に乗っていらっしゃる方が、更なるパワーを求めてターボチャージャー過給によるエンジンチューニングをするという話を耳にしました。作業ではエンジンに手を加えるだけでなく、高トルクに対応した強化クラッチに換装することになっています。現状のクラッチではトルクに耐えられず滑ってしまうからです。
聞くと、オーナー氏はそれまで使っていたクラッチは不要となるため、車両から取り外したらそのまま廃棄するというのです。
私はとくにクラッチ交換の必要は感じていなかったのですけど、もしかしたら社外品のクラッチを使ってみたくなるかもしれないし、現物を手にしながら構造の勉強をしたかったので引き取ることにしました。

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前装着車両のSUBARU BRZ(ZC6)
御下がりとして頂戴したのは、小倉クラッチ『ORC-309D-TT1213A-SE』です。


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TOYOTA86、GR86、SUBARU BRZ用クラッチのチラシ


クラッチを構成する部品は次のとおりです。

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クラッチカバー


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プレッシャープレート


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SE(スマートエンゲージ)機構
プレッシャープレートに嵌め込まれているこのリングがSE機構の要のです。
カタログの説明によると、クッションの役目を担い、半クラッチ領域を増やすとともに、クラッチ連結時の衝撃トルクを軽減するとのことです。
TECHNICAL CATALOGUE Vol.13.4 - ORC


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クラッチディスク


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厚さ測定値は、3.5mm
ORC-309の新品時のクラッチディスク厚は4.7mmです。
使用限界についてカタログには、シングルクラッチの場合、フライホイール、クラッチディスク、プレッシャープレートの各摩耗量の総和が1mmを目安にすると記されています。
理由は「クラッチ内部のパーツ総摩擦量が1mmを超えると圧着力が80%程低下する為」とのことです。
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